平成20年6月定例会一般質問(平成20年7月2日)
○今後の観光振興について
○森林環境の保全への取り組みについて
○間伐材の利用促進について
○県立高校授業料等の滞納状況及び就学支援への取り組みについて
○公共事業における資材価格の高騰対策について
○国道20号と県道白井河原八田線の交差点の渋滞対策について
○渋川の河川改修について
今後の観光振興について
山下政樹  初めに、今後の観光振興についてであります。
 昨年の本県観光は、NHK大河ドラマの「風林火山」の放映に合わせた観光キャンペーンによる効果もあり、好調であったと理解しています。
 四月に発表された平成十九年の観光客動態調査結果では、観光客数は前年を九・六%上回る四千八百二十九万人、宿泊客数も前年を四・九%上回る六百三十三万人となるなど、県下全域で一定の成果があったと認識しています。
 また、本年四月からは、JRグループと協働した国内最大級の観光キャンペーンである「山梨デスティネーションキャンペーン」を実施しており、本県観光は引き続き好調さを維持するものと考えています。
 しかしながら、六月にはこの観光キャンペーンも終了し、これからが正念場であります。
 最近の大河ドラマによる効果を見ると、舞台となった地域は、放送された年は観光客が大幅に増加する一方、放送の翌年には、反動により大幅に落ち込むケースが多くなっています。
 本県でも、「武田信玄」が放送された昭和六十三年は、前年を一〇・一%上回りましたが、翌平成元年は七・三%の減少となりました。
  また、デスティネーションキャンペーンについても、前回実施した平成十二年九月から十一月は、対前年同期比一〇%増でしたが、翌平成十三年の対前年同期比は四・二%減と落ち込んでいます。
 こうしたことから、デスティネーションキャンペーンが終了した夏以降の取り組みは大変重要であります。
 さらに、平成十八年度から官民一体となって三年間取り組んできた大型観光キャンペーンも、本年度をもって終了いたします。
 「風林火山」、デスティネーションキャンペーンと続いた今回の取り組みの成果を一過性のものに終わらせないことが大切であります。
 そこで、今後どのような観光キャンペーンに取り組み、本県観光の魅力を全国に向けて発信する施策を展開していくのか、まずお伺いいたします。
 また、県内の主要観光地の再生も重要であります。観光は、さまざまな産業の発展と雇用機会の増大をもたらす総合産業であり、地域経済の発展に大きく寄与する産業として、観光への期待はますます高まっています。
 一方、県内の主要観光地を見ますと、かつてはにぎわいを見せていたものの、観光客の減少に加え、売上高の長期的な減少に歯どめがかからない地域が見られます。
 本県を代表する観光地であり、国の特別名勝に指定されている「昇仙峡」も、その一つであります。観光客は減少傾向にあり、平成九年の五百八十万人をピークに、昨年は「風林火山」ブームにもかかわらず、前年を下回る四百六万人となるなど、ピーク時の七割程度にまで落ち込んでいます。
 全国にもまれに見る美しい渓谷美を持った観光地ですが、そろそろ自然だけに頼る観光から脱して、抜本的な対策を講じる時期に来ていると考えます。
 昇仙峡のほかにも、こうしたかつては隆盛をきわめた観光地が県内にはあり、魅力的な観光地として、再生に向けた取り組みを始めることが喫緊の課題であると考えます。
 そこで、こうした取り組みを成功させるためには、地域住民や観光事業者等のやる気を引き出し、観光地みずからが努力していくことが何よりも重要であり、そのための機運づくりや環境整備を行っていくことが必要と考えますが、観光地の魅力づくりや再生にどのように取り組んでいくのか、お伺いいたします。
横内正明知事  初めに、今後の観光振興について、御質問がございました。
 昨年の本県の観光客数は過去最高の四千八百万人であり、本年もデスティネーションキャンペーンの実施によりまして、昨年の高水準を維持しております。
 こうした取り組みの成果を今後も継続していくことが、御指摘のように大変に重要でありまして、このため、デスティネーションキャンペーン終了後も、JRと緊密な協力関係を維持し、協働の誘客活動を引き続き実施していくこととなっております。
 また、マイカーを利用した観光客を増加させるために、高速道路通行料金の割引プランと連動した新たな観光キャンペーンを中日本高速道路株式会社と協働して実施することとしております。
 さらに、大型観光キャンペーン終了後も継続して、国の内外の観光客を効果的に誘致していくために、本県観光の振興を総合的に推進する新たな組織の整備を検討しておりまして、このため、観光関係団体や交通事業者、市町村などで構成する「新たな観光振興推進組織検討会議」を設置いたしまして、明年四月の設立に向けて、検討を進めているところでございます。
 次に、県内の観光地につきましては、御指摘のように、観光客数や売上高などが長期的に減少して苦しんでいる地域が今あります。こうした観光地では、地域みずからが魅力づくりを進めて、観光客の来訪と滞在を促進していくことにより、地域の再生を図っていくことが重要であります。
 このため、本年度は昇仙峡と下部温泉郷の二地域を選定いたしまして、これら地域で観光事業者や市、町が地域の強みを生かして、今後の整備方向とか目標や対応方策などについて、具体的な検討を進めることにいたしまして、観光や経営のノウハウを持つアドバイザーを派遣し、検討を促進することにしております。
 また、こうした検討結果を受けて、これらの地域がみずから再生に向けて、集客力や快適性を高める事業の実施に取り組む場合には、県として積極的に支援を行っていく考えでおります。

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