| 消防の広域化について | |
| 山下政樹 | 初めに、消防の広域化についてお伺いいたします。 日夜、地域住民の生命、財産の安全確保のため、崇高な使命を果たしておられる消防関係者の皆様に、心から敬意と感謝を申し上げ、質問に入ります。 国は、昨年、消防の広域化を推進するため、消防組織法を改正するとともに、基本指針を策定し、その中で、消防本部の規模は大きいほど望ましく、管轄人口はおおむね三十万人以上が適当であるとしております。 私が、消防の広域化について、地域の方々や関係者にお話を伺ったところ、将来の行財政基盤の強化のためにも広域化が必要であるという意見がある一方で、消防は、地域住民の生活に最も密着したサービスであり、広域化せずに従来どおり細かく行った方がよいという意見もあるなど、反応はさまざまでありました。 また、広域化した場合、職員の通勤や宿舎、人事・給与などの問題を初め、現在の庁舎や設備、出動態勢や指令業務をどうするかなど、検討すべき課題が多々あることも承知しております。 しかしながら、現在の消防がさまざまな問題を抱えていることもまた事実であります。 地域の安心・安全を守るために、常備消防と並んで、いわば車の両輪をなしている消防団も、団員数の減少やサラリーマン化など、さまざまな課題を抱えており、地域防災力の低下が危惧されております。 また、本県は、地形的特性として山岳・山間地域が多く、一消防本部当たりの管轄面積が広いことなどもあって、救急業務の需要が増大する中、救急車の出動に時間を要しているなどの点も、解決しなければならない問題であります。 私は、これらの問題を解決するためには、クリアすべき幾多の課題もありますが、県が広域化のメリットを示すとともに、リーダーシップを発揮して、消防の広域化を推進していく必要があると考えます。 そこで、広域化によるメリットと今後の県の取り組みについてお伺いいたします。 |
| 横内正明知事 | 初めに、消防の広域化につきまして、御質問がございました。 本県では、現在、十消防本部体制で進めているわけでございまして、県民の生命・財産の安全確保のために、防災や救命救助等に日夜取り組んでいるところであります。 しかしながら、甲府地区消防本部を除く九消防本部が、国が広域化の目安としている管轄人口三十万人規模に満たないことから、複雑・多様化、大規模化する災害や将来の人口減少に的確に対応していくためには、御指摘のように、さらなる広域化を強力に推進する必要があると考えております。 この広域化によるメリットについての御質問がありましたが、一つには、地震を初めとする大規模な災害のときに、大部隊による迅速な初動対応ができるということ。二つ目には、管轄区域や消防署などの配置を適正化することによって、現場到着時間の短縮が可能になるということ。三つ目には、本部機能を統合して、現場要員をその分だけ増強できるということ。四つ目には、重複投資が回避できることによる経費の節減があるということなどさまざまな効果が上げられております。 この広域化の今後の方向性でございますが、県としては、想定されるメリットを最大限生かしていくために、一消防本部の管轄人口は多ければ多いほどよいと考えているところです。 今後、市町村や消防本部、住民、学識経験者等の方々の考えや御意見をお聞きし、関係者の間で十分な合意形成を図りながら、本県消防の広域化の方向を明らかにした推進計画を早期に策定し、今後、五、六年程度で実現を目指してまいりたいと考えております。 |